会社は一つの体である

さきほど一つの会社という単位は一つの人体になぞらえることができる、という点を挙げました。
私達の人体は、それぞれが独立して動いているのでも、それぞれが勝手な判断で動いているのでもありません。それぞれが完全に連携を取りながら動いているので、私達は生命を維持することができています。

また、外界からの刺激を取り入れることによって、よりアクティブな活動が可能になっています。会社というのも私達の人体と同じように、それぞれの部門が勝手に独立して動くことはできません。
それらが連携して働いていることによって、企業としての役目を果たすことができています。そして、外部からの様々な要望や希望を取り入れることによって、その活動をより良いものにしていくことができます。生産性を向上していくことができるのです。

それを行っていくにあたって、『企業法務』を取り入れることは大切なことです。これからは、より多くの企業が、企業法務を導入していくものと思われます。外部とのコンタクトが良くも悪くも取りやすくなった現代だからこそ、必要なものであると言えます。様々なケースに対応できる対応力、それも柔軟な対応ができる柔軟性が、人体と同様、必要になるのです。

トラブルの対処

最近では、比較的規模が大きい企業を中心に、標準で法務部門を設置していますが、それによる具体的なメリットはどこにあるのでしょうか。

まず、トラブルというのはいつでも起こりうる、という点があります。どれだけ適切な運用を行っていても、それらは発生するものです。もちろん、それらのトラブルが小さいものであるからと言って、放置しておくわけにはいきません。

それが、会社の信用に関わるものであるならば、なおさらです。顧客や取引先とのトラブルの場合も、やはりその信用問題にかかわりますから、迅速な対応が求められることが多いです。契約上の違反など法的な手続きが必要になることがある場合、もし法務部門が無ければ対応に遅れが出てしまうかもしれません。
また、専属の弁護士を設置しておくことによって、そういったトラブルにもすぐに対応できる場合があります。

企業にとって顧問弁護士を設置しておくことには、やはり同様のメリットがあります。弁護士は、トラブルを解決するだけでなく、起こりうるトラブルを事前に把握し、それが大きな問題とならないように解決するために尽力してくれます。トラブルが発生してからでは遅いこともありますので、そういった場合にも有効です。

企業法務が必要な理由②

企業は、本質的に様々な業務が必要となります。それによって、より多くの人や会社と関わっていく必要があります。
その上で、何らかのトラブルを抱えることも珍しくありません。それが表ざたになることはありませんが、小さいトラブルから大きなトラブルまで、様々な状況に対応しなければならないことがあります。特に、本質的な営業に関わる部分、または、企業の信用に関わる部分、そういったトラブルは迅速に解決することが求められます。

信用に関わる部分、というのはどのような場合があるのでしょうか。
例えば、顧客からのクレーム、または訴えなどがあります。商品やサービスの運用に関して、裁判沙汰になることもあります。そういった場合にも、すぐに対応しなければなりません。また、取引を行っている他の会社との金銭的トラブルが起こることもあります。契約書の契約にあるにもかかわらず契約が不履行である、ということもあります。そういったトラブルには、法的な部分が関わってくることが多いのです。

そこで必要となるのが、『法務部門』です。法務部門があることにより、法的な手続きが必要となるトラブルに直面しても、すぐにそのトラブルに関して対応することができます。

企業法務が必要な理由①

一つの組織における、様々な役割というのは、私達の人体の構成に似ています。私たちの体は、それら一つの部位やその働きだけでは、成立しません。それらが連動して機能することにより、人間としての生命維持活動を機能させるのです。それらどれか一つが掛けたとしても、私達の体は正しい生命維持を行うことができません。

同様に、会社という一つの単位も、私達の体と同様に、その形態を維持するためには、それぞれの部門が孤立しているのではなく、連携して業務にあたる必要があります。どれか一つかけても、会社は正しい形で成り立ちません。それを考えると、無駄なものは一つもなく、もし足りない部分があるなら、それを補う形の何かが必要である、とも言えます。

私達の体は、自分だけではなく、他の人の助けによっても成り立っています。私達一人だけでは、生きていくことができません。同様に、会社という単位も、その会社を支える他の会社、またはそれを支える様々な形態のサービスがあるからこそ、運営していくことができます。やはりこれも、私達の人体と同様である、と言えます。

さて、会社という一つの体の単位が必要としている機能は様々なものがありますが、近年で多くの企業に導入されてきた部門があります。それが、『企業法務』を行う部門です。『法務』というのは、いわば法律に関係した業務であり、企業内部でも、対外的にも、重要な役割を果たします。では、具体的にどのような役割があるのでしょうか。